「マイナポイント」指名争い、節操のない上乗せ還元競争

政府がマイナンバーカードを持つ人に最大5千円分のポイントを配る「マイナポイント」の受け付けが7月1日に始まりました。

そもそもこの施策がどうかと思います。普及の進まないマイナンバーカードを作る理由付けにしているだけで、キャッシュレス決済で受け取るマイナポイント(各サービスのポイント等)はマイナンバーカードの利便性とは無関係。

  • マイナンバーカードの普及
  • キャッシュレス決済の普及

この2つを同時に達成したいのだろうけど、どちらも中途半端に終わりそうな意味不明な施策です。

我が家では5千円は大きいので既にある自分のカードでは参加しますが、家族分のカードは新たに作成しないつもりです。

マイナポイントで何を選ぶか?

重要なのは、紐づけできるキャッシュレス決済が1種類ということ。その1種類に選んでもらえれば、5千円分のポイント還元を目指して2万円分は利用してもらえるので、当然起きるのが還元合戦

マイナポイントの対象サービスは多くありますが、還元合戦に参加できる数サービスに人気が集中しそうです。

それにしても、6月末までのキャッシュレス還元でキャッシュレス化が進んだって言うけど、数値だけ見たら数%レベル。個人的にはこれだけしか増えないの?と思いました。

そうなるとマイナポイントも混乱だけで、マイナンバーカードの普及もキャッシュレス化にもそれほど効果はないだろうなと思ってしまいます。

 

さて、本題。選択するキャッシュレス決済を何にするか?

結論としては、もう少し待とうです。

予算上限までの早い者勝ちですが、上限2,000億円なので4,000万人分です。現時点のマイナンバーカードの普及率(20%程度?)からして、すぐに上限に達することはありません。もしかしたら最後まで達しないかもしれません。

今は登録が始まったところで、ポイント還元は9月からです。慌てる必要はありません。そもそも事業者によっては、まだ受付準備もできてません。

こちらも何を選ぶか調査期間です。

事業者選択のポイント

  • 使用頻度
  • 還元条件(決済 or チャージでOK)
  • 追加還元策

自分の生活範囲で使えないと論外です。還元条件はサービスによって様々で、決済に対してポイント付与するサービスや、チャージのみでOKのサービスもあります。チャージのみでOKなら、最初にチャージして還元を受ければ、多少使用頻度が低くても問題ありません。

事業者によっては、1枠の指名を得るために上乗せして追加還元をしてくれるところがあります。これについて次項にまとめます。

マイナポイント上乗せ還元合戦(7/3現在)

マイナポイントとして設定される1枠を得ようと、事業者間で上乗せ還元合戦が始まっています。確認できた事業者を紹介します。

還元合戦の内容が出そろうと思われる8月に入ってから選択しても遅くはありません。早く申し込んでも還元の対象となるのは9月以降です。

2020年7月3日に確認した内容です。

 

JR東日本「Suica」

  • チャージで還元(翌月上旬以降)
  • JRE POINTに登録したSuica
  • 追加:1,000ポイントを付与(申込だけでOK?)

NTTドコモ「d払い」

  • チャージ・支払いで還元(即時)
  • 追加:9月末までの登録で500ポイント(有効期限3ヶ月)
  • d払いで最大2,500円分に追加されてる?(8/30追記)

イオン「WAON」

  • チャージで還元(翌月末までに)
  • 追加:最大2千円分(20,000円チャージ)

KDDI「au Pay」

  • チャージ・決済で還元(即時)
  • 追加:最大1千円分を上乗せで還元

ヤフー・ソフトバンク「PayPay」

  • チャージで還元(即時)
  • 上乗せ無し
  • 抽選で最大100万円が当たるキャンペーン(対象:8/31までに連携した人)

PayPayマイナポイント還元

LINE「LINEペイ」

  • 決済で還元(都度)
  • 上乗せ無し
  • 加盟店で使えるクーポンを3カ月間で15枚付与(8/25までに登録、マイランクの特典クーポンが追加、月々5枚)

メルカリ「メルペイ」

  • メルペイで買い物時(決済の翌日)
  • 追加:最大1千円分を上乗せで還元

対象となる支払いが限定されてます。条件がややこしくて、個人的にメルペイは無いなという感じ。

<追加キャンペーンを発表>

開始3日目で追加キャンペーンを出してきました。残高チャージで最大1,000ポイント付与(7/15-8/31)と、抽選でのポイント付与もあるみたい。最大2,000ポイント(マイナポイントと合わせて7,000ポイント)。条件はちょっとややこしい。

ファミマ「FamiPay」

  • チャージで還元
  • 9月30日までの登録で先着10万名に500円相当を進呈

ゆうちょ「ゆうちょPay」

  • 決済で還元(口座直結でチャージの概念無し)
  • 追加:マイナポイント登録で1500ポイント

今なら新規登録でも500ポイントもらえます。口座直結でチャージ不要なので、ゆうちょ口座を持っているなら登録して損はありません。

楽天「楽天Pay」

  • チャージ・決済で還元
  • 追加:無し

 

この先、後出しで追加還元を出してくる事業者もあると思います。条件などは省略して書いているので、最終判断時は各事業者の条件を再確認してください。

県独自で上乗せも???

ここまでくると何でもありな感じですが、徳島県と滋賀県は県独自で5%の上乗せを検討しているようです。他の都道府県が追随するかは不明。

ただし、対象となる事業者は数社に限定される模様。

具体的な内容は7月中に発表されるようなので、やはり8月までは様子見で待つ方が良さそうです。

まとめ

開始3日目で早くもメルペイが後出しキャンペーンを追加してきました。少なくとも8月までは登録を待った方がいいです。

普段利用していることが前提ですが、

  • 最大還元を受ける:WAON
  • 一か八かにかける:PayPay

この2つが有力候補ではないでしょうか。

  • 伏兵:ゆうちょPay(WAON使ってないなら)、メルペイ(条件複雑だけど)

一度登録すると変更できないので、さらに後出しで還元策を出してくるところが無いのかを見極めつつ、8月になったら登録をしたいと思います。

最終選択(2020/8/30追記)

8月も終わりに近づいたので最終的な結論を出して登録完了しました。

上記記事を書いてからドコモd払いで金額が増えたような感じが。条件を満たせば追加2500円相当で一番お得なようですが、条件が複雑なのとドコモd払いユーザーで無いのでよくわかりません。

最終的に『WAON』を選択しました。

還元率が最大クラスなのと、付与条件がチャージだけのなのでシンプルで管理しやすいです。9月に入ってから2万円チャージしてしまえば完了です。

〇〇Payとかは条件がややこしい。

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