「お宝保険」という名の呪縛。年利3.5%の終身保険をあえて解約する理由

書いたのはほぼGeminiだけど自分の話です。資産規模や家族構成・年齢などによって考え方は変わると思うので参考程度に読んでください。

1980年代後半、いわゆる「バブル時代」に加入した生命保険。 当時の高い予定利率が適用されたままの、いわゆる「お宝保険」を今も持ち続けている方は少なくないはずです。

私もその一人でした。1980年代後半に加入した定期付き終身保険。 45歳で定期部分が終了し、現在は350万円の終身保険だけが手元に残っています。

解約返戻金の推移を見ると、年利換算で約3.5%程度。 今の低金利時代、これほど「手堅く、高利回りで、元本保証」の金融商品は他にありません。FP(ファイナンシャルプランナー)に相談すれば、10人中9人が「絶対に残すべき!」と太鼓判を押すでしょう。

しかし、私は今、この保険の「解約」を考えています。 一見、不合理に見えるこの決断。その裏にある「資産管理の哲学」について書いてみます。


年利3.5%の終身保険をあえて解約する理由

1. 3.5%の利回りは、今の自分に必要か?

デフレ時代、3.5%の確定利回りは最強の資産防衛手段でした。 しかし、時代はインフレ局面へと変わりつつあります。

もちろん、3.5%という数字自体は今でも優秀です。でも、ふと立ち止まって考えてみました。 「この100万円ちょっとの資金(現時点での解約返戻金)が3.5%で増えることが、私の人生をどれほど豊かにするだろうか?」と。

ある程度資産を築き、株式などの有価証券で運用を行っていると、この保険の増加分は、資産全体のポートフォリオから見れば「誤差」のような存在になります。

2. 「管理」という名の見えないコスト

保険を持ち続けるということは、以下の「管理コスト」を支払い続けることと同義です。

  • 保険証券の保管
  • 住所変更や受取人変更の手間
  • 年一回の郵送物の処理
  • 「これ、どうしようかな」と定期的に悩む脳のリソース

資産規模が大きくなるほど、管理する「項目」が増えること自体がリスクになります。 わずかな利息を得るために、自分の貴重な意識(メンタルリソース)を使い続けるのは、実はとてももったいないことなのではないか。そう思うようになったのです。

3. 「相続対策」への執着を手放す

終身保険を維持する最大のメリットは、相続時の非課税枠です。 「家族に少しでも多く残したい」という思いは尊いものですが、そこに縛られすぎて今の「管理の煩わしさ」を抱え続けるのは本末転倒です。

「払うべき税金は、払えばいい」 そう割り切った瞬間、300万円の保険金という数字は、ただの「流動性の低い100万円の現金」に変わりました。


結論:引き算の資産運用

資産形成期には「足し算(いかに増やすか)」が重要ですが、ある程度の年齢や資産規模に達した後は、「引き算(いかにシンプルにするか)」が重要になると感じています。

  • 110万円を銀行口座に戻して、スッキリさせる。
  • あるいは、メインの証券口座に放り込んで、他の資産と一括管理する。

お宝保険を解約するのは、経済的には「損」かもしれません。 しかし、「自分の資産を100%把握し、シンプルにコントロールできている」という爽快感は、年間数万円の利息よりも価値がある。

今の私にとっては、そんな「身軽さ」こそが、最高の運用益なのかもしれません。

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