GMOフィナンシャルHD（7177）を保有している人に、突然TOBの案内が来て驚いた人も多いのではないでしょうか？
しかも、TOB価格：560円（9/16終値：635円）。
なんだこれ？こんなん誰が応募するねんって思ったのでは？
それもそのはず、これは一般株主に応募してもらおうというTOBではありません。
GMOフィナンシャルHDから出ているIR内容から読み取った内容をかなり砕いた感じで紹介します。
GMOフィナンシャルホールディングスの株主を見ると、筆頭株主のGMOインターネットに次いで、大和証券グループが1,110万株、比率にして9.4%保有しています。
今回、大和証券が何らかの理由でこれを現金化したかったようです。
半分ほどを売却して、残り半分は継続保有方針のようです。そこで、こんな話になったのではないかと・・・。
【大和証券】
GMOFHDの株を半分ほど現金化したいけど、市場で売ると株価暴落するよなぁ。どうしようか？
【GMOFHD】
それでは、TOBという形にして買い取りますよ。
でもそちらの都合なので、価格は10%ディスカウントでどうですか？
【大和証券】
残り半分は継続保有するし、暴落を避けられるなら10%ディスカウントでもいいか。
【GMOFHD】
ではその条件でTOBを発表します。
【一般投資家】
なんじゃこりゃ？？？
誰がこんなん応募すんねん？
GMOは会社の価値が560円と思っとるんか？
いやいや、これ、一般投資家から買い取る気はないから。
間違っても応募しちゃダメよ。
こんな理解でいますが間違ってますか？
とりあえず、一般投資家は応募する必要ありません。無視したらOKです。どうしても売りたかったら普通に市場で売ればいいです。
大和証券が現金化したい理由はわかりません。大和証券の問題です。数ある取引方法からTOBが選択された理由もわかりません。証券取引法上で何かしらの制約があるのでしょうが・・・。
買い取った株をGMOFHDがどうするのかは未定ですが、少なくとも市場価格より安く買い取って支払い配当金も減らせるので、GMOFHDにとって損な話ではなさそうです。買い取るだけの資金があるからできることです。
TOBって言われると大戸屋のように買収のイメージですが、今回の話は全然違います。買付上限も大和証券が売りたい株数になっているので、万が一、他の人が応募してしまうと、大和証券が予定数を売れなくなり、その分は市場で売ることになります。
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