株主優待銘柄として人気がある「吉野家(9861)」ですが、私は数年前に株主を止めました。株主優待抜きで評価すると、どうしても割高に感じます。
優待が無い場合の妥当価格は1000円程度ではないでしょうか?
赤字ニュースで大きく下げたとはいえ、まだ1710円もするので、優待人気で700円嵩上げされていると見ています。
同じように株主優待で実態以上に株価が嵩上げされているのが「すかいらーくホールディングス(3197)」です。
優待無しで考えた場合、あまりにも割高感があるので先日売却しました。
その結果、外食産業の保有銘柄はゼロとなっています。この2社に限らず、外食産業は優待抜きで考えた場合に割高感があって保有する気になれません。
外食産業は株主優待との相性がいいので、多少業績が落ちても株主優待廃止の可能性は低いでしょうが、優待を使い切るほど外食機会が多くないこともあり、株主になる気がしません。
吉野家の赤字要因は人件費の上昇とのことですが、直ぐには改善できないどころか、一層厳しくなる可能性があります。
人件費以外にもクーポンやイベントの乱発も気になります。ただ牛丼を食べるだけなのに、一番お得になるのは?と考えさせられるほど、複雑になり過ぎです。
いつでも何かの割引があると思うと、逆に慌てて行かなくてもいいかともなります。
行きたくなった時に割引券が無かったりすると、もったいない気がして満足度も低下します。
定期券も放っておいても来てくれる固定客の単価を下げるだけです。
他の外食店やコンビニ、スーパーの中食などライバルが多い中、何か手を打たないとお客が来ないのでしょうが、色々やり過ぎてカオス状態になるという悪循環に陥っていないでしょうか?
牛丼はほぼ吉野家しか行きませんが、高齢化などもろもろの要因を考えると将来性ないなぁと思ってしまいます。
年間6000円の優待なので、今の株価だと優待利回りだけで3.5%程度、プラス配当もありますが、会社の利益率がゼロ近辺もしくはマイナスとなると、決して高い利回りではありません。
株式投資での期待利回りをどの程度に考えるかですが、5%以上の利益率を出す会社がいくらでもある中で、低利回りの外食産業は優待を考慮しても買えないなぁと思ってます。
外食産業で購入するとしたら、店舗数が伸びている成長初期の段階で発掘できた場合です。完全に全国区になった銘柄は長期保有には向きません。
吉野家も株価が下がったからと言って手を出すと、とっても高い牛丼を食べることになりそうです。
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