投資生活20年もあると、忘れられない銘柄というのがいくつかあります。
成功したってのもあれば、やらかした(失敗した)ってのもあります。特にやらかした銘柄は忘れにくいです。そんな諸々の経験の上に今の投資スタイルがあるので、失敗が悪いわけではありません。大怪我をしない失敗は、経験値を高めるうえで必要です。
私の場合、比較的過去のことは忘れてしまうのですが、それでも覚えている銘柄がいくつかあるので、自分への反省も踏まえて改めて書き出していきます。
題して「思い出銘柄シリーズ」・・・続くかは不明です。
ファーストリテイリングとは
第1弾は、今や時価総額で日本国内10数位にまでなった「ファーストリテイリング」です。
ファーストリテイリングでピンと来ない人でも、「ユニクロ(UNIQLO)」と言えば通じると思います。他には「ジーユー(GU)」を展開している世界3位のSPA(製造小売業)大手です。
会社の沿革
- 1946年 柳井政雄が山口市に小郡商事を創業
- 1972年 柳井正が入社
- 1984年 広島市に「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」(略称・ユニクロ)1号店が開店
- 1984年 柳井正が代表取締役社長に就任
- 1991年 株式会社ファーストリテイリングに社名変更
- 1992年 全店を「ユニクロ」に統一
- 1994年 広島証券取引所上場
- 1997年 東京証券取引所二部上場
- 1997年 スポーツカジュアル店「スポクロ」、ファミリーカジュアル店「ファミクロ」の新業態店舗を出店
- 1998年 首都圏発となる都心型店舗、原宿店を開店
- 1999年 東京証券取引所一部に指定替え
- 2001年 海外進出(イギリス・ロンドン)
- 2006年 「ジーユー」1号店を出店
他にも玉塚元一氏が社長になって、解任されて、柳井さんが社長復帰などもありますが省略です。
ファーストリテイリングをどのように売買したか
そもそも何故、ファーストリテイリングを買うことに至ったかから書きます。
ファーストリテイリングという会社、山口県山口市という地方本社の会社です。まずこれが大事です。
私はお隣の島根県に住んでいたので、ユニクロという店が近くにありました。実際に利用していました。利用はしていたのですが、「マックハウス」とかと比べて、特別良いというイメージも無く、安かったから使っていたくらいのイメージです。
株式投資を始めたのは、1997年からだと思います。インターネットでの株売買が始まったころです。今のようにネット専業の証券会社が無かったので、最初は大和証券を使っていました。
社会人になったばかりで投資に回せる金額も大きくなく、当時少額から取引できるというミニ株(1/10単位売買)なども利用していました。
そういう株式投資を始めたばかりの頃に購入した銘柄の一つが「ファーストリテイリング」です。切っ掛けは、ユニクロ買った服を見ていて、タグか何かでファーストリテイリングという社名を知って、調べたら山口本社というのに親近感を持ったことです。
当時のファーストリテイリングは、地方本社の誰も知らない超地味めの割安銘柄でした。
たぶん20万円分ほど購入していたと思います。
で、どうなったかというと、全く動きが無かったです。なんせ誰も知らない会社ですから。数ヶ月間、ほとんど動かなかったと思います。
そしたらある日、スルスルと上がり始めたのです。
今であれば何事?って思って調べたりするのでしょうが、当時はそこまでネット環境が良かったわけでもなく、ヤフー掲示板なんて無かったし、よくわからないまま「ヤレヤレ」と思って売ってしまいました。
これがファーストリテイリング株売買の全てです。利益を出して終わっているので成功売買です。
そのとき何が・・・
そのとき何が起きていたのかというのは、40代以上の人であれば覚えていると思いますが、「フリースブーム」です。
実はユニクロのフリース自体はブームの数年前から売られていたようなのです。
ブームのきっかけとなったのは、1998年の原宿店でしょう。これで一気に知名度が全国区になりました。
その頃のことはほとんど覚えていないのですが、ユニクロ・・・今さら、フリースブーム・・・へーそう、くらいで完全にスルーしたと思います。
日経ビジネスで取り上げられたのも覚えています。それでもスルーしました。
ユニクロの店舗はフリースブームを切っ掛けに数年で全国的に一気に増えたと思います。
その後、株価上昇はテンバガーどころか、数百倍になったはずです。
フリースブームが本物だ、株価が上がりだしたのはそのためか・・・と気が付いてから再購入を検討したのですが、売値から大分上がっていたため、結局買い戻しませんでした。実はその時点で購入しても楽々テンバガーだったのですが・・・。
という苦い思い出が残っている銘柄です。
何を学んだか
これを切っ掛けに投資スタイルが大きく変わったのかというとそんなことも無く、ここまでではないにしろ似たような失敗も繰り返してますが、経験値を積ませてもらった銘柄です。
キーワードとしてはこんなところでしょうか?
- 成長株投資
- 地方から全国区へ
- エリア拡大の凄さ
- 身の回り銘柄
- 途中からでも飛びつける
これほどの成長をする銘柄はなかなか出てこないと思いますが、最近では「かつや」のアークランドサービスホールディングスが近い感じでしょうか?
私の場合、「かつや」は近くに店舗が無く、完全に見逃しましたが・・・。
外食とか小売りでは、人気が出て全国に広がっていくような店が時々出てきます。そういうのにポンっと乗って、数年単位で持ち続けると店も株も大きく育つんでしょうね。
今現在でこれから〇〇が来るってのは全く思いつきませんが・・・。
第1弾でファーストリテイリングを使うと、次が非常に書きにくいことに今気が付きました。。。
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