株主優待廃止の「コラボス:3908」を主力っぽい位置に格上げ

株主優待銘柄として2019年の10月に購入したコラボス(3908:マザーズ)でしたが、昨日、情け容赦のない鬼のようなIRを出してきました。

”株主優待廃止”

しかも、2020年3月分から・・・。

優待1回も貰ってないっちゅうねんと、猛烈に凹みながらもレシップホールディングスからの仕打ちで耐性も付いていたので、少しだけ遊んでみました。

レシップホールディングスから受けた仕打ち

2019年10月4日週の投資成績_我慢の週
2019年10月4日までの投資成績です(2014年1月から)。 先週比 -0.09% 年初比 9.86%続落となりました。しかしながら、日経平均が2%以上下げたのにくらべると何とか耐えている感じです。個別銘柄で見ても、主力銘柄は大きく上げた...

コラボス(3908:マザーズ)

廃止になった株主優待内容

  • 権利確定月:3月
  • 必要株数:100株
  • 優待内容:3,000円相当のグルメカタログギフト
  • 株価:821(優待廃止発表前の1/27日終値)

優待利回りだけで3.5%以上あり、優待族が放っておかない超太っ腹優待でした。導入されたのが2018年なので、2019年と2回だけで終了したことになります。

廃止理由

会社が発表したIRでの言い訳は

株主への公平な利益還元のあり方という観点から慎重に検討を重ねた結果、株主優待制度を廃止すると決定した。」ということ。

これに対して、配当出してないやんけ!という突っ込みも。ただ配当の有無は公平とは無関係かな。

 

会社側の本音はおそらく株主数が増えすぎたのではないかと・・・。

2019年3月末で7387名にまで膨れ上がってます。当然それ以降も増え続けていたと思われます。3000円の優待を単純に掛けて、最低でも2500万円くらいの負担。

売上高20億、経常利益3億程度の会社としてはあまりにも負担が大きくなったのでしょう。

ここで廃止なんてしたら猛バッシングされるとわかっていても、背に腹は変えられないくらい株主数が増えていたのかもしれません。

 

もう1点は、東証の上場区分見直しが議論される中で、東証1部への道が途絶えたということも影響しているかもしれません。時価総額40億円弱ですが、従来の基準で行けばこの程度でも指定替えを受けていた銘柄は幾つもあります。ただ、見直し検討中の基準ではどう頑張っても東証1部になれないレベルです。

 

結果、「少数株主優遇の株主優待を継続し、利益を減らしてまで株主数を増やす必要性が無くなった」という感じでしょうか?

ということで、同情の余地がないわけでもないですが、権利確定2ヶ月前での廃止発表は酷い仕打ちです。

ただし、株主の方も太っ腹優待は廃止リスクと隣り合わせという覚悟は必要でしょう。

優待廃止でどうしたか

元々の買値は773円で100株保有でした。昨日の終値の時点では、+47円の状態。

しかしながら優待廃止を受けて夜間市場(PTS)では既に大暴落。

とはいえ、改めてコラボスという会社の内容を見ると悪くありません。今期の進捗はイマイチですが、増収基調で推移しています。

会社の仕打ちは確かに酷いけど、同情できるところもあるし、あまりにも下げ過ぎでは???

と思い、PTS 735円で100株購入

 

さて今日の値動きは・・・

始値:701円

撃沈。優待族の怒りを甘く見ていたようです。

 

でもそこで懲りず、688円で500株追加購入しました。優待で保有していた100株は709円で損切り。

結局、今日の終値は702円。高値は718円。トータルではまだマイナスですね。

指標から見たコラボス

  • PER:15.28倍
  • PBR:1.90倍
  • 配当利回り:0%
  • 株価:702円(1/28)

コラボスは、「コールセンター向けクラウドシステム」を提供している会社です。売り上げはジワジワと伸びてます。

株主優待が無くなった状態でどのあたりが妥当な株価水準になるかわかりませんが、ここまで下げてくると悪くはない水準。ただし割安ってほどでもない。

太っ腹優待があると優待プレミアムが付いて割高になり、廃止のショックも大きいので複数単位を持つのに躊躇しますが、優待廃止されてしまえば複数単位を持ってみてもいいかなと思える銘柄です。「優待廃止=売り」という単純なものではありません。

それが今日の朝、500株ほど買ってみた理由です。

一方で、優待族の売りはこの下げで終息するのかわからない、3Q決算発表間近というのが500株しか買わなかった理由です。

これからどうしよう

3Q決算

今週中に3Qの決算発表があります。中間決算があまり良くなかったようなので、3Qもイマイチな可能性もあります。

これはもう一か八かですが、下方修正が出ているわけではないので予想通りの内容で発表されると期待するしかないです。

配当は出るか?

配当を出す気があるなら、優待廃止発表と同時に発表すればショック売りも減ったはずです。そう考えると無配を継続すると思います。

新興企業なので配当よりも成長に向けての投資ということで無配継続も有りだと思いますが、ほぼ無借金で現金保有もそれなりにあるので配当したら?とも思います。

EPS(1株当たり利益)が45円ほどなので、5円の配当を500万株に出して2500万円。10円の配当で5000万円の負担。株主優待負担と同レベルですがどうでしょう?

期待利回り

株式投資での、利回りというと配当利回りを考える人が多いと思います。株主優待があれば「配当+優待」で総合利回りなんてものもよく見ます。

そうなると配当がないうえに優待廃止となったコラボスは利回りゼロになります。

ただ私としては、利回りは「配当+優待+株価上昇」で考えるべきだと思ってます。いくら配当や優待が有っても株価が下がっては意味がありません。まぁこのあたりは人それぞれどう考えるかは好みもあると思います。

 

コラボスは株主優待銘柄で無くなり、600株保有になったので主力銘柄最下位の扱いに昇格です。主力銘柄といっても評価額40万円ほどなので、株主優待銘柄上位よりもはるかに金額的には少ないですが・・・。

決算ボチボチで優待族怒りの売却が続くようなら買い増し、決算イマイチで先行きも暗いようなら損切りします。

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