先週急騰したアスカネット(2438)についてもう少し紹介しておきます。
まぁ半分は思い出話なので適当にお付き合いください。
写真はいつだったか忘れたけど数年前のCEATECで撮ったものです。映っているのは知らない人。写真ではイメージ付かないと思います。
アスカネット(2438)
先週の動き
アスカネット(2438)は非接触型の「空中タッチ操作パネル」ということで、不特定多数の人が触れるものに触れたくないというニーズで注目されました。
東洋経済の記事で取り上げられ、Yahoo!のトップニュースに表示され、金曜日はフジテレビのとくダネ!で紹介されて盛り上がりました。
あと小池百合子都知事も非接触タッチパネルがどーたらこーたらと言ったらしい。
木曜日はストップ高、金曜日も+7.73%、先週末の1020円が2日間で1422円になってます。もっともやっとコロナ前の水準まで戻しただけですが。
東洋経済の記事は三菱電機の方が目立ってましたが、技術的にはアスカネットのASKA3Dの方が上だと思います。
実用化という点でも2021年度中の製品化を目指すとしている三菱電機よりも、量販品ではないにしろ多数の製品で実績のあるASKA3Dの方が先行しています。
とくダネ!の方は、実際にATMやエレベーターのボタンとして使うデモ機を見せており、より現物をイメージさせる放送になってました。放送直後は1580円まで上げたのですが、すぐに下落。
40ヵ国くらいから問い合わせを受けているようです。特に医療現場での非接触操作は多少のコスト度外視で製品化できる気がします。問題は操作スピードと誤操作をしない精度があるかかな。
アスカネットはプレートの供給のみで、実際に製品にするのは他の会社となるのであまり名前が表に出てきません。新光商事が熱心ですね。
指標面から見たアスカネット
- 株価:1,422円(5/10)
- PER:43.49倍
- PBR:4.20倍
- 配当利回り:0.70%
- 時価総額:248億円
株主優待:フォトアルバム作成の割引利用券
- 100株以上:1,000円割引券・1枚
- 400株以上:1,000円割引券・2枚
- 2,000株以上: 2,000円割引利用券・3枚
指標面から見るとかなり割高です。成長性も今のところそれほど高くありません。株価のかなりの部分はASKA3Dへの期待値となってます。
株主優待は、控えめに言って評判が悪いです。ASKA3D期待で保有している人はフォトブックなんてどうでもいいのと、結構な頻度で割引をやっていて、たぶん併用できないので1000円割引券はお得感が無い感じ。
私は2,000円割引券がもらえるので、何回か使って作成したことがあります。
余ったものはヤフオクで売ることもあるけど、面倒なのでそのまま流すことも。
アスカネットという会社
私の保有銘柄を知っている人は、全然バリュー株ではないこの銘柄をなぜ持っているの?と思うかもしれませんが、最初に購入したのが10年程度前だからです。
10年チャートがこちら。今の株価からすると地を這うような水準です。
最初は広島本社という親近感と、葬式遺影加工とフォトブック作成という2本柱がしっかりしているバリュー銘柄として購入しました。
その後、空中結像ニュースが有って急騰しましたが、完全に棚から牡丹餅、運だけで得た利益です。最高値はテンバガー行ってますね。
その後も何度か急騰、急落、じりじり下落を繰り返してます。買値は安いので激しい上下を楽しみながら継続保有しています。
今回の急騰で、やっとコロナ前の水準まで戻しました。ここからどちらに動くかはわかりませんが、期待で買われる水準は既に数年前に終了しています。
ここからさらに上げるには、量産市販品での採用ニュースが無いと厳しいと思います。プレートのサンプル自体は国内外多数の会社に行っているので、価格と性能面で折り合いがついて大量生産に乗り出す会社があるかどうかに注目。
アスカネットと言えば貸株金利
今年に入ってからは他の銘柄と同じ0.1%とかになってしまいましたが、アスカネットと言えばここ数年は無茶苦茶な高金利になってました。一桁後半から高い時は10%以上。
そのおかげで、ここ2年間で150万円ほどの貸株金利収入が有るという意味不明な状態に。
今は1%(GMOクリック証券)とまた少し上げてますが、それでも今年の貸株金利収入は、前年比8割減と大幅減となってます。
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