近年、親子上場に対してガバナンスの問題で批判が高まっているので減少傾向にありますが、まだ数多くの親子上場が存在しています。
「かつや」を展開するアークランドサービスホールディングス(3085)が親会社のアークランズ(9842)に吸収されることで再び注目が集まるかもしれません。
保有銘柄の親子関係・関連会社関係を確認してみました。
保有銘柄一覧はこちら
保有銘柄中の親子上場
親子上場の定義が明確では無いので、今回は過半数の50%以上と、1/3以上の33%以上50%未満、それ以下に分けて確認してみました。
親子上場(50%以上)
GMOフィナンシャルHD(7177)
- GMOインターネットG:62.9%
GMOグループの親子上場戦略はどうなるんでしょう?
親のGMOインターネットグループ(9449)も保有しています。
エスリード(8877)
- 森トラスト:53.5%
森トラストは未上場なので親子上場では無いけど。
蝶理(8014)
- 東レ:51.2%
東レ(3402)の子会社。繊維商社の老舗。
テクノクオーツ(5217)
- ジーエルサイエンス:65.1%
半導体製造向け石英部品大手。
親子上場・関連会社(33%以上50%未満)
ティーガイア(3738)
- 住友商事:41.6%
モバイル事業、ソリューション事業、決済サービス事業。
RYODEN(8084)
- 三菱電機:33.9%
菱電商事から社名変更したRYODEN。三菱電機系の商社。非三菱電機系製品も拡充とはいえ、1/3以上持たれているのは嫌ですね。
NECキャピタルソリューション(8793)
- NEC:37.6%
- 三井住友F&L:24.9%
NEC関連のリース会社なので社名の通りNECが大株主。
日本伸銅(5753)
- CKサンエツ:49.9%
親会社のCKサンエツ(5757)も保有しています。親子上場はダメと言われる典型的な親子上場。
関連会社(33%未満)
クレオ(9698)
- アマノ:30.8%
- Zホールディングス:12.8%
アマノ(6436)との連携が強化されてきているようです。
メタルアート(5644)
- ダイハツ工業:32.8%
ダイハツ工業は未上場。主要取引先だし、それ以外の大株主もいないので実質支配関係にあるようなもの。ダイハツとトヨタとの関係でトヨタ関連の取引も増えている模様。
ジーテクト(5970)
- ホンダ:29.6%
ホンダ系の自動車部品メーカーですが、海外ではホンダ意外とも取引をしていたと思うのでどうなんでしょうこの関係。この資本関係がある以上、万年割安株を脱するのは容易では無い。
エフ・シー・シー(7296)とテイ・エステック(7313)もホンダが20%ちょっと保有してます。どうしてもホンダ次第の業績になるので買いにくい。
稲畑産業(8098)
- 住友化学:23.9%
稲畑オーナー色が強いけど資本的には住友化学系。
みずほリース(8425)
- みずほFグループ:23.0%
社名の通りみずほ系。リコーリース(8566)はリコー33.2%、みずほリース19.7%です。
まとめ
特にまとめること無いけど、今回のアークランドサービスホールディングスとアークランズに似た関係となると、ジーエルサイエンスとテクノクオーツかな。親会社の評価が低く、大株主がいない感じが。
それぞれ状況が違うので単純にまとめられません。
イベント投資として何かが起きる確立が高いと見込んで保有しているのはこのあたり。
- ジーエルサイエンス:テクノクオーツ
- CKサンエツ:日本伸銅
- アマノ+ZHD:クレオ
それ以外は高配当、株主優待、バリュー株としての保有かな。
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