リスクモンスター(3768:東証2部)が中間決算を受けて急騰したため100株ほど売却。過去収益分と合わせて投資額をすべて回収、1,600株の恩株状態となりました。
恩株とは・・・複数単位の株を保有しておいて、株価上昇したところで一部を売却し、初期の投資コストを回収。残株でどれだけ株価が下落しても損失とならないという考え方。一番わかりやすいのは、200株買って株価が2倍になったところで100株売却した状態。
投資方法の一つなので当然のことながら賛否があります。
- 今後も上昇が見込めるなら売却せずに全部ホールドした方がいい
- 上昇しすぎとか、将来的に業績が怪しいなら、残さずに全部売った方がいい
とか、まぁごもっともです。
私も恩株状態に固執するつもりはないので、大きく下げて将来性を考えたら下げすぎだろと思えば再び買い増しするし、大きく上昇したり、将来性とか考えたら他の株がいいかなと思えばさらに売り込み、場合によっては完全撤退します。
それでも恩株を意識する理由は「精神安定剤」となるためです。
ヤフーファイナンスで購入価格を「1円」もしくは「マイナス価格」を入れておくことで、どれだけ株価が下がろうとも損益がマイナスになることはありません。損益率も意味のない数字になるため、買値から〇%上がった、下がったという見方をしなくなります。
この状態は非常に頼もしく、短期的な株価の変動に惑わされず、握力強くホールドするのを助けてくれます。一方で、本当に業績が悪化した時などは気づくのが遅くなり、利益分が吹き飛びます。ただし、損失まではいきません。
最大収益を目指すのではなく、あくまでも自分のペースでのんびりとそこそこの収益を目指す場合、恩株の考え方は助けになると思います。
そう言いながら恩株状態を捨て、完全売却した銘柄も多いですけどね。それが正解だったこともあれば、その後上昇して失敗だったこともあり、まぁそれは色々ということで・・・。
現在の恩株状態銘柄を紹介
主力銘柄
- 村上開明堂(7292)2,700株
- リスクモンスター(3768)1,600株
株主優待銘柄
- 岩塚製菓(2221)500株
- 綿半ホールディングス(3199)100株
- 東武住販(3297)100株
- 電算システム(3630)100株
- アメイズ(6076)100株
- オリックス(8591)100株
- 平安レイサービス(2344)1,000株
- ユニバーサル園芸社(6061)100株
- アサンテ(6073)100株
- 内外トランスライン(9384)200株
今後の上昇が見込めるというよりは、過去にひと相場あった銘柄、現状のチェックは後回しにされがちな銘柄ということになります。
コメント
私は「ただ株」という言い方をしますが、この発想はよくわかります。
なにせメンタル的に気楽になりますからね。
たたせ、最近は個別銘柄でこの発想にこだわって売買するというのは少なくなりました。
というのは、日本株のPFの時価は総額で4,000万程度かと思いますが、この全体が長い目で見れば利益を確定した金額の範囲内にしかなっていないので、保有している日本株全体が「ただ株」になっているともとらえることができるからです。
また、個別銘柄が時価評価で含み損になっても、以前ほどそれを負担に思うことがなくなったということもあるかと思います。
「恩株」は邱永漢さんの造語のようですが、私の場合は投資を初めて最初の頃に読んだ杉村富生さんの本で見た気がします。
確かに全体が「ただ株」と思えれば最強ですね。