不定期掲載の四季報チェック。前回サボったので2020年6月発売の夏号以来、半年ぶりです。
前回の7/8は、コロナショック後の大暴落からはずいぶん回復した状態。日経平均はそこから大幅高、保有銘柄の資産額はほぼ変わらずの水準です。
四季報2021年新春号(第1集) 備忘録
カッコ内は四季報の業績見通し。
サンセイランディック(3277)
- 805円(2020/7/7)
- 749円(2020/12/16)
「 【反転増】コロナ禍で対面営業かなわず、底地・居抜き再販が反落。建築も失速。大幅営業減益。増配計画は堅持。21年12月期はコロナ禍じわり沈静化前提に底地・居抜き再販が反転増。前期の取引見合わせ案件などに再挑戦。人件費増こなし営業益復調。」
コロナの影響で対面営業が難しいとなると厳しいですね。上位銘柄への集中を減らしてるので保有数は減少中。アフターコロナまで我慢は続きそう。
村上開明堂(7292)
- 2,462円(2020/7/7)
- 2,493円(2020/12/16)
「【減益幅縮小】バックミラーや車載機器は新型コロナで数量減。上期は急減産で固定費圧迫。夏以降は米中のトヨタ向け回復が想定超。経費削減も効く。価格競争激しく、償却費も重いが、前号比で営業減益幅縮小。22年3月期は新車需要復調で営業益反発。」
戻りは鈍いですが、株価は着実に戻しそう。元々の配当が少なすぎるので、減益でも増配見込み。
イボイン(5699)
- 1,680円(2020/7/7)
- 2,090円(2020/12/16)
「 【増益続く】金属再生事業は鉄くず売価低下響く。が、解体工事は高水準。営業増益。営業外に保険解約返戻金。21年12月期は解体工事の受注が高水準。金属再生も復調。労務費、販管費増吸収し、営業増益続く。」
何の問題も無し。先日のストップ高はほぼ全戻ししてますが、まぁそんなことは気にせずに継続保有。株価は上げているけど、コロナ前から見たら全然高くありません。
アスカネット(2438)
- 1,535円(2020/7/7)
- 1,062円(2020/12/16)
「【減 額】収益柱のアルバム制作は婚礼や旅行需要が想定より減少。葬儀の小型化進み葬儀用遺影加工も厳しい。空中タッチパネルの空中結像は数量堅調増だが研究所の先行負担が重荷。前号より営業減益幅拡大。」
一番の問題銘柄。非接触タッチパネルで変に注目が集まってしまったのに対して、そんなにすぐ結果が出るわけでもなく、1,800円から下落中。長期目線で保有の人も何年待たすねん状態。元々の2本柱もコロナの影響が大きい。
ほぼ恩株だけど、完全に恩株くらいまでは減らしたい。
愛知電機(6623)
- 2,151円(2020/7/7)
- 2,490円(2020/12/16)
「【再増額】好採算の変圧器は非電力向け中型伸び底堅い。後半、車載エアコン用モーターが国内、中国向け活発化し想定超。前号比で営業益再増額だが会社計画過大。22年3月期は蘇州新工場フル寄与。営業益増勢。」
村上開明堂と似た感じ。歩みは亀ですが着実に戻してます。とはいえ、コロナ前の水準よりはまだ低く、PBRも0.4倍台。何の心配もなくじっくりと。
リスクモンスター(3768)
- 1,631円(2020/7/7)
- 2,039円(2020/12/16)
「【増 額】柱の与信管理は利益率高いASP・クラウドサービス会員増で定額利用料順調増。加えて前半に大型受注獲得など反社チェックの需要想定超。前号比営業増益幅拡大。会社計画慎重。創立20周年配。22年3月期も会員増支えに与信管理が増勢。」
コロナはむしろ追い風、業績好調で株価も上昇。恩株にできているので細かい売買を交えながらも長期保有予定。
サンネクスタグループ(8945)
- 1,032円(2020/7/7)
- 984円(2020/12/16)
「 【横ばい圏】収益柱の社宅管理は着実に件数積み上げる。開発費こなし堅調。マンション関連も軸の管理受託は順調。コロナ余波で修繕工事等が遅れ気味だが後半取り戻す。新規は保険が伸長。ただ持株会社への移行や先行経費負担あり営業益横ばい圏。」
通常の変動範囲内での株価推移。着実に成長しているので基本的には放置でOK。
グリーンクロス(7533)
- 996円(2020/7/7)
- 963円(2020/12/16)
「【連続増益】公共工事関連が堅調。関西圏や熊本など災害復旧向けに安全機材やサインメディアが伸びる。新型コロナによるイベント中止の影響あるが軽微。看板メンテは九州地区中心に営業網拡大し増勢。各拠点連携強め物流効率化で営業益小幅増。」
意外なほどにコロナの影響が少ない。株価は6月に大きく戻したのでそこからは横ばい。エリア拡大も見込める。今の株価ならさらに追加買いしたい。
ムロコーポレーション(7264)
- 984円(2020/7/7)
- 1,114円(2020/12/16)
「 【一転黒字】自動車部品は上期のコロナ影響で数量大幅減。だが、国内や米国の戻りが想定以上。中国が回復牽引。東南アジアも徐々に復調。一転営業黒字。配当維持。22年3月期は自動車向け復調続く。営業益反発。」
万年不人気自動車部品株ですが、これ以上下げようがないほどのバリュー水準なので、業績が黒字であればじわっと戻します。コロナショック後に少し増やしたので、これ以上の購入予定は無し。
まとめ
この半年で日経平均は23,000円ほどから、26,757円(12/16)と10%以上の大幅上昇しましたが、主力銘柄全体ではほとんど変わらずです。
各銘柄の騰落率を分類してみるとこんな感じ。
- 青色(上昇):4銘柄
- 黄色(±5%):3銘柄
- 赤色(下落)2銘柄
これだけ見ると資産額が上昇しててもいいくらい。結局、アスカネットの30%以上の下落が厳しいだけの状態。
アスカネット以外はバリュー系銘柄が多く、短期で激しい変動が無い銘柄を選んで保有しているので、株価上昇した銘柄を見ても値動きは安定してます。その時々の情勢に合わせて短期で保有銘柄を大きく変えるような器用さは持ち合わせていないので、このジワッとした上昇は狙い通りとも言えます。
四季報コメント的にもビックリするような良いコメントも悪いコメントもなく、株価もほぼ変動なし。無難に通過した四季報イベントでした。
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